入眠障害を改善するための改善方法を考えてみましょう。
また入眠障害はちょっとしたきっかけで起こることもあるので、1度体験したことがある人などは、特に予防のためにも対策を考えるべきかも知れません。さまざまな理由を考えて、その改善法を考えてみましょう。
◇寝る前の準備
自律神経が狂ってしまっているので、なかなか眠れないという症状があったら、まず寝る前1時間~2時間前から照明を落とし暗めにしておき、体に夜だということを感じさせます。
それによって交感神経と副交換神経のチェンジがスムーズにできるようになります。寝る1時間前には布団に入って本を読んだり、静かな音楽を聞いたりするといいとのこと。
◇栄養を考える
入眠障害の場合ストレスが大きく影響していますが、ストレス解消のために重要なビタミンやミネラル、栄養素などを考えた食生活をするようにしましょう。
特にビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、タンパク質などはストレス解消のためには不可欠です。もし食事から摂れないようならサプリなどで補給するようにしましょう。
◇朝起きたら日光に当たろう
早寝早起きを心掛けることがおすすめですが、特に朝起きたらすぐに日光をしっかり浴びるようにしましょう。
それによって体がしっかり目覚めるようになり、寝る時と起きるときの区別がつくようになります。そのためにも起きたらすぐにカーテンを開けることをおすすめします。
◇暴飲暴食を避ける
暴飲暴食は注意しなければなりません。暴食はなかなか消化されないと睡眠時に胃に未消化物が残ってしまうため、睡眠障害の原因となりますが特に入眠障害や中途覚醒の要因にも。
またお酒もそれで気持良く朝まで眠れれば問題ありませんが、中途覚醒などを起こしやすくなります。
もちろん暴飲となれば逆に目が冴えてしまうこともあり、アルコールは自分にあった適量を知ることが重要です。
◇サプリなどを上手に利用する
入眠障害の対策として睡眠障害のサプリもたくさん出まわっています。特に自分にあったものを選んで試してみましょう。
1カ月続けてみて効果がなければ他のものを試してみるのもおすすめです。人によって相性もあるので自分にあったものを探しましょう。
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入眠障害の治療について
入眠障害の治療をしたいと考えたときには医師による治療と、自分で行う治療があります。まず医師による治療としては多くの場合、今の入眠の状態を改善することが先決とされるため、
そして鬱症状などがある場合は、睡眠薬の中でも不安症を抑える成分の入っているものを使用したり、別に抗不安薬や安定剤などを同時に使うこともあります。
またストレスを解消するために漢方薬などを併用することも。やはり睡眠薬は眠れるようにするための薬で改善することはできません。
抗不安剤も同じように基本的な改善にはならないことから、漢方はハーブなどを処方して併用することがあります。
他にも薬物治療を行いながらカウンセリングをプラスする場合もありますが、特に精神科などはカウンセリングを行うことも。
また刺激制限療法というものがあります。これは医師の指導によっても自分でもできることです。
それは睡眠以外には寝室を使わないという方法で、寝室と普通の生活とのけじめを精神的にもはっきりさせる方法です。
同じように睡眠制限療法というものもあります。床の中で睡眠に使う時間の平均値を出し、それ以上床の中にいないという方法で、これは医師の指導のもと行われるものです。
このように医師によってもさまざまな方法があり、専門医などはその人にあったいろいろな方法で治療を行ってくれます。また、ただ
という治療のみという医師もいます。それぞれの医師の考え方によっても違ってくるので、医師選びも重要になるのではないでしょうか。
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入眠障害になったら病院では何科がいいのか
入眠障害で苦しくなったら、病院にかかることも1つの方法です。まず不眠の症状が1カ月以上続いている場合で、やはり病院に相談することも大切かも知れません。
しかしいざ病院に行くときには何科にいったらいいか迷います。行きやすいのは風邪などでいつもかかっている、掛り付けの内科がいいかも知れません。安定剤や睡眠薬程度は処方してくれます。
しかし内科は専門ではないので、応急処置的に考えておきましょう。そこで1カ月ほど薬を飲んだら1度やめてみて良くなっていないようなら、そこで専門の心療内科や精神科への紹介状を書いてもらうようにしましょう。
もともと専門ではないので、期待をせず治療の1歩として考えてもいいのではないでしょうか。
また最初から専門の医師に診てもらうということなら、
ということになります。心療内科は精神内科と同じように考えられますが、ストレスからくる体の不調など心の病気ではなく、あくまでも体の病気が専門です。不眠症の治療はほとんど心療内科となります。
ただし、うつ病などの心の病気がかかわっているときや、トラウマなどがかかわっている場合などは精神科の方が専門となります。
カウンセリングなどもあり、心が疲れ切ってしまったときなどは精神科の方がおすすめです。
また大学病院や総合病院では、不眠症外来というものが別に置かれている場合もあります。その場合はまず不眠症外来で診断してもらうようにしましょう。
不眠の専門医が担当している病院と、その人の症状によって何科が適当か振り分けるステップ的な科になっている病院などがありますが、どちらも安心して任せることができるのではないでしょうか。
あとは医師との相性というものがあります。とてもデリケートな部分もあるので、医師との相性があまり納得できないという場合は、別の病院を考えてみることも必要かも知れません。
そして信頼できる関係が築ける医師に任せるようにしたいものです。
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入眠障害のための市販薬について
入眠障害のための薬というと睡眠薬や導入剤がありますが、市販薬の場合、睡眠薬とは言わず睡眠改善薬という呼び方になります。つまり
ということになりますが、同じような効果のある市販薬は睡眠改善薬と言われています。
睡眠薬には効果は高くても、使用法によっては命の危険にまでおよぶものもあります。
だからこそ、睡眠薬の使用は医師の指導によってしか扱えないのです。そんなものが市販薬になったら大変です。
そのため市販薬にするものは副作用の少ないもので、効果も今一つ弱いものとなっています。
入眠障害をはじめとする睡眠障害が強い場合は、効果が感じられないということもあるかも知れません。
特に入眠障害とまで言えない程度で、どうしても明日のためにしっかり寝たいというときなどに使用するのはおすすめです。
とはいってもまったく副作用がないわけではないので、用量を守り続けて使用しましょう。
また例えば医師の処方であれば、その人によって交感神経を抑える薬や不安を抑制する薬などを使うこともありますが、市販の場合は万人に合うように、限られた成分の中で配合されるわけです。
それより入眠障害を和らげたり、睡眠ホルモンの分泌促進やストレス解消のためのサプリなどで、体質改善を行うこともできます。
また漢方薬などもドラッグなどで市販薬として売られているので体質改善を試みることもおすすめです。
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入眠障害サプリについて
入眠障害が気になる人でも、すぐに睡眠薬や睡眠導入剤に手を出すのは不安だという人もたくさんいると思います。確かに
と思うのではないでしょうか。また睡眠薬や睡眠導入剤などは、睡眠障害の原因を改善することはなく、症状を抑えてただ眠れるようにするだけの薬です。
やはり入眠障害の原因を改善することが一番重要ではないでしょうか。
もうご存じのとおり入眠障害の要因にはいろいろなものがあり、その中でも大きな要因としてストレスがあります。
そのためリラックス効果のあるサプリも入眠障害サプリとして人気があります。ストレスを和らげる成分にはアスパラガスから含まれた成分なども良いとされています。
またビタミン、ミネラル不足もストレスが溜まりやすく睡眠障害にも影響します。
特にビタミンB1はよく知られている成分ですが、他にもビタミンC、カルシウム、マグネシウムなどが重要だと言われています。これらが配合されたサプリもまた入眠障害サプリとして人気があります。
またストレスを解消するために、とても効果の高い抗酸化物質のサプリもおすすめです。ストレスによってたくさんの活性酸素を溜め込んでしまっています。
それを抗酸化物質を摂って解消することで、スムーズな睡眠が期待できます。
抗酸化物質はさまざなま食品に含まれていますが、最近はスーパーフルーツと言われているアサイーやカムカムなどのサプリも人気があります。
他にも睡眠のために欠かせないのが睡眠ホルモンとも言われている
です。睡眠障害のある人はメラトニンの分泌を増やすことや、分泌を正常にすることが重要となります。
メラトニンは不安に和らげてくれるセロトニンの分泌のときに同時に生成されるホルモンなので、セロトニンの生成を正常にすることを考えなければなりません。
そのためにはセロトニンの材料となるトリプトファンの摂取が必要です。そこでトリプトファンを主成分としたサプリもあり、入眠障害の人にも期待が高いサプリと言われているいます。
入眠障害に効果のある漢方薬
入眠障害は人には分からない辛さがあります。そのため睡眠薬や睡眠導入薬を使うという方法もありますが、できるだけ睡眠薬は使いたくないという人も多いはず。
そのため漢方薬で改善を考える人も多いのではないでしょうか。漢方薬を選ぶときには、
してきます。そのため自分のタイプを知ってから、自分にあった漢方薬を見つけるようにしましょう。
東洋医学的にはいろいろな体質の分け方がありますが、まず虚証と実証そしてその中間の中間証の3つのタイプに分けてみましょう。
まず虚証というのは線の細いタイプで、胃腸が弱くエネルギーが少ないタイプのことを言います。
また実証タイプは体格が良く、エネルギッシュで筋肉質タイプの人を言い、虚証と実証の中間のタイプを中間証です。
入眠障害の中でも実証の人には三黄瀉心湯(さんおんしゃしんとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、中間証~実証の人に黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などがおすすめです。
三黄瀉心湯はのぼせやほてりを取り、体の熱や炎症を抑えます。また柴胡加竜骨牡蛎湯は、精神的不安や動悸のある人におすすめの漢方薬となります。
黄連解毒湯は体力のある人で、頭痛や耳鳴りが気になる人や、心配なことなどが頭から離れないなどの人にもおすすめです。以上はわりと体力がある人で入眠障害を感じている人に向いています。
次に虚証タイプの人には酸棗仁湯(さんそうにんとう)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、抑肝散陳皮半夏(よくかんさんちんぴはんげ)などがおすすめです。
また中間証~虚証タイプの人には加味帰脾湯(かみきひとう)が有効と言われています。
酸棗仁湯は睡眠障害に人気の漢方薬ですが、心が疲れてしまっている人にもおすすめです。また半夏厚朴湯も神経を静め、体を温めることで眠気を感じるようになります。
加味逍遥散は虚弱体質で肩こり、疲れやすい人におすすめです。ホルモンバランスを整える効果や、また冷え性や生理不順にも効果があります。
八味地黄丸は疲労感、倦怠感が強く口が渇くタイプで特に高齢者に向くとも言われています。桂枝加竜骨牡蛎湯は気持ちの高ぶりを抑え、神経症を伴う不眠にも有効と言われています。
抑肝散陳皮半夏は虚弱体質で神経が高ぶりやすい人におすすめです。加味逍遥散もホルモンの乱れがある人に有効と言われています。
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