【睡眠の質が悪い!】熟眠障害

「熟眠障害」とは充分に睡眠時間はとっているのに寝た気がしないという症状。これも辛い症状で、周りからは理解してもらいにくい不眠のタイプです。いわゆる



で、若い人に多くみられる不眠です。症状としては、眠りが浅くてぐっすり寝た気がしない。ずっと夢をみてた。起きた時はだるくて疲れが取れていない…というものです。

半分寝て半分起きてた」と表現する人もいます。この症状の改善に必要な、質の良い睡眠というのが「ノンレム睡眠」です。

このノンレム睡眠は脳も休んでいる睡眠で、レム睡眠はその逆で脳は起きていて夢をみる睡眠です。人はこの二つの睡眠をバランスよく交互に繰り返します。

簡単に言うと、その配分はレム睡眠が少なくノンレム睡眠が多いのですが、これがバランスを崩してレム睡眠が多くなる事です。
この熟眠障害は心理的な要因の多い他の不眠症に比べて、生活環境や身体的なもの、寝具に影響されて起こる事が多いとされます。

枕が合わない、布団が重い、硬いといった自覚のあるものもあれば、全く気にしていなかった寝室の湿度や温度、パソコンやテレビの電源、家電の音といったものもあります。

この熟眠障害は比較的他の不眠症よりは改善方法が見つかり易く、症状としては辛いものの意外な解決法ひとつで熟睡できる日が戻ることもあります

そして寝酒、肥満や高い枕などが原因で実は「睡眠時無呼吸症候群」となっていることも。舌が喉に落ち込み空気の通り道を塞ぎ、熟睡を妨げます。

一緒に住む人が居れば睡眠時の異常に気付いてもらえますが、一人となれば難しい事です。

特徴としては大きないびき、昼間寝てはいけない時にフラッと眠りに入るなどです。これは事故に繋がる病気なので早めの対処が必要です。

熟眠障害の原因について

熟眠障害とは熟睡感がなかったり、起きたときにしっかり寝たはずなのに、疲れていたりと熟睡ができない睡眠障害です。そしてその



ということが言える でしょう。ノンレム状態とはレム状態のように浅い眠りではなく、脳もしっかり休止して深い眠りのことを言います。

ノンレム状態とレム状態が交互にリズミカルに起こるのが正常ですが、そのノンレム状態の深さが浅いときに熟眠障害が起こると言われています。

もう一つの原因は加齢があります。加齢とともに眠りが浅くなるため、早く起きてしまったり夜中に目が覚めるということが起こりやすくなります。

ではノンレム状態が浅くなってしまう要因を考えてみましょう。1つは夜のコンビニです。コンビニは24時間煌々と電気が付いています。その明かりが寝室に漏れている場合は、交感神経を活発にしてしまうので、しっかりシャットアウトするようにしましょう。ちなみにコンビニの明るさは1000ルクス以上です。

次によくあることではカフェインの飲み過ぎです。睡眠の深さに関係するので注意しましょう。

カフェインの覚せい効果は4時間と言われているので、睡眠予定の4時間前からは避けるようにしたいものです。

しかし人によっては10時間も続くこともあるので、熟眠障害が気になる人はカフェイン摂取は午前中にしましょう。特にコーヒーは多く含まれていますが、紅茶や緑茶にもあるので注意が必要です。

また寝酒は入眠作用があることは事実ですが、アルコールの分解にともなって交換神経が有利になることで睡眠が浅くなります

またアルコールの量が増えればアルコール中毒にもなってしまうの、できれば寝酒は避けるようにしましょう。

夜遅くの食事も注意が必要です。食べたものが消化されるのに、最低でも3時間かかると考えなければなりません。

寝る3時間前までには食べ終っているようにしましょう。また特に夜の食事は油分の少ない消化の良いメニューにすることをおすすめします。

他にも激しい運動も体温を上げすぎます。特にジョギングや筋トレなども寝る4時間前までにはやめるようにしましょう。

そして逆に軽いストレッチやヨガのような運動は、寝る前に行うと良い睡眠を取ることができます。

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熟眠障害の症状

熟眠障害はいわゆる熟睡ができない睡眠障害の1つです。睡眠障害の症状は朝起きるのが辛いと感じることが多いのは熟眠障害の症状と言えそうです。

また一晩中ウトウトした感じが残っていることもあります。どれも睡眠時間はきちんと取っているにもかかわらず



というところが共通しています。直接的な症状は睡眠不足と同じようなモヤモヤした感じとなります。

ここからは二次的な症状となります。眠りが浅くなると無意識に寝返りも多くなり、それによって首筋を痛めてしまったり、肩が凝ってしまったりすることもあります

また睡眠不足が続くと代謝が落ちることから体重が増えたり、逆に体重が落ちることもあると言われています。

また代謝低下とホルモン分泌が悪くなることで、ニキビは肌荒れがなかなか治らないということもあるようです。

他にも生理不順になったり、不妊などの要因にもなると言われています。また熟眠できないことで、免疫力も落ちるため風邪引きやすくなったり、ヘルペスなど免疫に関係する疾患が発症しやすくなることも。

また花粉症やアトピー皮膚炎なども発症しやすくなると言われています。他にも冷え性になりやすくなります。

これらはすべて寝不足の二次的症状と言えることですが、自分では睡眠不足にならないように睡眠をとっているという自覚があるため、熟眠障害だということに気付きにくく治療や対処が進まないこともあるのです。

熟眠障害と夢の関係

「夢見る暇もなく寝入ってしまった」という言い方をすることがありますが、これは本当に睡眠障害と夢の関係をよく物語っていると言えそうです。

睡眠には浅いレム状態とノンレム状態を繰り返していますが、それがリズミカルにバランス良く行われることが最高の睡眠です。

ところが夢を見るのは睡眠の浅いレム状態のときなのです。もし夢ばかり見ていた感じがして、すっきりした目覚めができないときにはレム状態が長くなり、ノンレム状態とのバランスやリズムが乱れていると考えられます。その場合は熟眠障害を起こしていると言えるでしょう。

レム状態は1日の睡眠の中で大体正常に眠れていると2時間程度なので、映画1本分ぐらいの時間があります。

わたしたちはレム状態のときに夢を見ることで、その日の起こったことなどの膨大な情報収集を整理していると言われています。

長く寝ればそれだけレム状態も長くなるので、情報の整理がよりしっかりできます。

不快な情報は記憶に残らないような部分に運ばれ、大切なことは忘れないところに運ばれていくため、すっきりした目覚めとなり、ストレスも解消されるのです。

ストレスと不眠症

ではレム状態が長ければいいのかというと、これはノンレム状態とのバランスやリズムが乱れていないということが条件になります。

逆にノンレム状態が少なかったり、リズムが乱れていると夢というかたちで脳は休むことができません。夢は実際の情報とは違うかたちになり、さまざまな情報が混ざり合ってストーリーを作ります。

起きた時には夢の内容は覚えていなくても、非常に疲れたというときには夢で怪獣に追いかけられていたかも知れません。

そしてそれはその日に何かで恐怖を感じたという情報と、何かのポスターで見た怪獣がミックスしてドラマとなってしまっているかも知れません。

とにかく睡眠中にそんな夢を見ていればストレスは溜まる1方、心拍数も高まっていた可能性もあります



つまり夢は覚えていなくても夢をずっと見ていた感じがあり、疲れてしまっているときには熟睡障害を起こしている可能性が高く、これが続くと健康障害も起こる危険があります

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