思えば、私の場合は不眠症状を深く知ることもなく「またか」ぐらいにしか意識していなかったのもあってか、眠れない日々がくると「また?」と、他人事にも近い意識でした。
それが社会人になってから不調は自己責任という思いが、今までの軽くみていた症状に対して罪悪感ではありませんが、
が自分を追い詰めていったのだと感じます。
思えば、私はその類の悩み方って多かった気がします。言いたいけれど、こっちに落ち度や弱味があると言えない事。
きっと、内科で風邪薬を処方してもらう時にサラッと眠れないことを言えたのにも訳があるんじゃないかと思います。
例えば、医師がいい加減そうだったとか。何事にも驚かなそうとか、そんな印象だった様な覚えがあります。
結局、その内科で処方してもらった安定剤が無くなると不眠を忘れたかの様にしばらくは問題無く眠れていました。
打ち明けられた、解決策をもらえたという安心があったからでしょうか。次に不眠が来た時には23歳の時で、今と比べれば充分に若いですが当時は「前回の時よりは体が堪える!」と、すぐに何とか対処しようとしました。
そこもエステで仕事はハードで、始まりも早ければ終わりも超遅く、休みの日になんとか寝る努力をして眠れなかったら、せめてゆっくり映画でも見てリラックスをして体を休めるなりしていました。
家から遠かったので通勤のバスの中で浅かったけれど寝る事が多かったです。
朝、出勤して寝足りない体がホカホカするというか、子供が眠くなると手が暖かくなるのと同じでしょうか。
それを感じると「ああ!もうヤダ」そう一日中イライラしていました。
その内科で職場は同期の1人と上司の相性が最悪に悪く、スタッフルーム全体がピリピリしている事がしょっちゅうで私のイライラオーラなど霞んでいたから助かりました。でも本当に体が辛い不眠でした。
憎らしい眠気と眠れない自分
この険悪エステでの不眠は長くしつこいものでした。当時の彼は旅行が趣味でよく温泉に連れて行ってくれて、休みの日にはリラックスできていたとは思いますが、やっぱり良い睡眠には有り付けなかった気がします。
この時も遅刻が怖いというのも少しあって、よく彼の家に泊まっていました。その時少しは眠れるのですが何だか前と違って、本当にどうしようか?と、不安になったのです。
彼には不眠症だから、とにかくリラックスする事を心がけてるという話はしました。酒の飲み過ぎだと笑われ、少し気が楽になりました。
この時したのが、休日にどんなに良く眠れても8時間以上寝ないこと。寝入る前にアラームをセットして時間通りに起きました。
せっかく眠れたのにもったいない気もしますが、起きたら何か食べるなり本でも読むなどして目を覚まし、またウトウトしたらすぐに寝ました。
アラームのセットは失敗することも多かったです。眠気が来る前に時間だけをセットしても、
そして、休日になんとか眠れたとしたら「今日はこんなに寝たから、何日か眠れなくても焦らないこと」と、言い聞かせました。
通勤のバスの中で眠り、職場に着いた時に目が乾いて痛くても「大丈夫。家に帰ったら寝れる」とも。
よく、自分をも騙せる事は難しいといいますが、不眠症に関しては別だと思うのです。だって、まともに寝たくて仕方ないのですから。
寝たいのに眠れなかった…ではなく、あたかも自分は普通に寝たけど寝足りないかのように言い聞かせるのです。この時は普通に睡眠を摂っていた時を思いながら実践しました。
気が付くと眠れる日が多くなっていて、この険悪エステを辞める日は「よく寝た。最後の一日頑張ろう!」と思ったのを覚えています。
不思議なことに、不眠症に陥るたびに毎度違う方法で改善させていますが意外と効くものです。
寝る場所を変えるとか、睡眠導入剤も安定剤も自己暗示も、なんとか改善に向かわせてくれました。
今も睡眠は不安定で、不眠症というような症状こそ出ていませんが、また出ても平気です!絶対に何とかなるし、次にきたら「寝る時間が要らないなら本でも読もう」と意気込んでみます。
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